感想文の書き方ポイント
シェイクスピアの悲劇『マクベス』を読んで、読書感想文を書くときのポイントや書き方を解説します。
人間の野心と罪の意識がぶつかり合うこの作品を通して、感想文の例文をもとに自分の言葉で書くコツを紹介します。
今回紹介する読書感想文の例文では、こう書き出されています:
『マクベス』を読んで、私は人間の「野心」と「良心」がぶつかり合うとき、何が起こるのかということについて深く考えさせられました。
このように、最初に自分の関心テーマを明確にしておくと、感想文全体が書きやすくなります。
この記事では、感想文例の構成やポイントを簡単にふり返りながら、「自分の言葉」で感想文を書くためのアレンジ方法を紹介します。
感想文例のポイントはここ!
この感想文は、以下のような点でバランスのとれた構成になっています。
✅ 1. はじめに作品から得た「問い」を示す
冒頭で「野心と良心」「欲望の正当化」といったテーマを提示しているので、読む人もすぐに筆者の視点を理解できます。
「人はどこまで自分の欲望を正当化できるのか」という問いが心に浮かびました。
✅ 2. 印象に残った場面を自分の感情と結びつけて書く
ダンカン殺害を決意する場面に注目し、マクベスの心の揺れを描写しながら、自分の感情も重ねています。
読んでいて胸が苦しくなりました。
✅ 3. 登場人物の変化を読み取り、作品のテーマと結びつける
マクベス夫人の変化から、「罪の意識」や「強がりの裏にある弱さ」まで読み取っています。
表面上は冷酷に見えた彼女にも、内面では深い苦しみがあったことが伝わってきました。
自分の感想文にアレンジする方法【3ステップ】
ここからは、この例文を参考にしながら、自分らしい感想文に仕上げる方法を3つのステップで紹介します。ところどころ例文の引用も交えて解説します。
ステップ①:「心に残った場面」を自分の目で選ぶ
感想文例では、ダンカン殺害の場面が取り上げられていますが、印象に残った場面は人によって違ってOKです。
たとえば…
- マクベスがバンクォーの亡霊におびえる場面
- マクベス夫人が「手についた血が落ちない」と錯乱する場面
- 魔女たちの「木が動く」予言が現実になる場面 など
あなたが「ゾッとした」「考えさせられた」「共感した」瞬間に注目してみてください。
例文引用:
マクベス自身も「自分が何をしているのか本当に分かっているのか?」と自問するようなセリフを口にします。
→ このように、登場人物のセリフをもとに感情を書くのも効果的です。
ステップ②:作品のテーマと「自分の現実」をつなげる
例文では、マクベスの葛藤を「現代の自分自身にも通じる」と考えています。
例文引用:
人は自分を守るために何かを犠牲にしてしまうことがあるかもしれません。
ここを自分の体験や、日常で感じたことにアレンジすると、ぐっと説得力が出ます。
アレンジ例:
私自身も、誰かを傷つけるつもりはなかったのに、あとで「自分の言い方は正しかったのか」と思い返すことがあります。マクベスほどの悲劇ではなくても、ちょっとした言葉や選択に、責任を持たなければならないと思いました。
ステップ③:「これから自分はどうありたいか」で締めくくる
読書感想文のラストは、「この作品から学んだことをどう生かすか」でしめるのがベストです。
例文引用:
長い目で見て「自分にとって本当に大切なことは何か」を判断できる人になりたいと強く思いました。
このように「学び+未来」をセットにすることで、読書が「自分を成長させる経験」だったことが伝わります。
別の言い方の例:
自分の中の迷いや欲望とどう向き合うか、それが本当の意味で「大人になる」ことなのかもしれないと感じました。
まとめ:「マクベス」は、時代を越えて自分に問いかけてくる
『マクベス』は400年以上前に書かれた作品ですが、今を生きる私たちにも深いメッセージを投げかけてきます。
- 欲望と良心のあいだでどう選ぶか
- 他人の期待に流されず、自分の意志を持てるか
- どんな行動に、どんな責任がともなうのか
読書感想文は、「作品の感想」というより、「その作品を通して、自分をどう見つめたか」を書くものです。
だからこそ、あなた自身の目で見て、感じたことを、自分の言葉で書くことが一番大切です。

